講習修了から二週間。
提出レポートの作成が終わり、HPやブログ更新にも時間を割けるようになりました。やっとひと段落といったところで、上級指導員養成講習で何を学んできたか、何を確認できたか、何をすべきなのか公開しておきたいと思います。
本来、ご自身で講習を受けて欲しいと思うのですが、時間や開催場所など受講へのハードルはかなり高いので興味を持たれたら伝えていこうと考えていますので判断材料の参考にしてください。
受講生は開催県静岡の30名、開催県外9名。指導対象は小学生からクラブチームまで様々。二週に渡る計四日間に貴重な講義をしてくださった講師は各界で活躍中のそうそうたる面々ですした。バレーボール日本代表アナリスト、元Jリーグ育成コーチ、高校・大学バレーボール部監督、JVAマスターコーチ等々。
内容は濃すぎるので以下に振返った内容をリストアップしてみました。
昨今、指導者のあり方についてはニュースも含め周知されつつありますのでここでは多くは記しませんが、「問いかける事」を忘れないで欲しい。指導者に求められるのはコミュニケーション能力であること、子供たちが発する口頭言語、行動言語、器官言語を見逃さないことが大事だと。
また、「体育館のフロア(床)のチェックはバレー界の方にお願いしたい」とありました。バレーボール以上にフロアの状況を重視する競技はなく、床によるケガや障害を受けた選手が過去にいたことは記憶に残っている事でしょう。
数年前に受けた指導員講習時とはまた少し変わっている用語については、常に自身のアンテナを張り巡らし、国際基準を標準として随時更新していくようにしておくことで、子供たちに伝播しカテゴリが上がっていっても違和感なく指導者の言葉が耳に入っていくようになることでしょう。
ブロックの指導講習については、強烈なインパクトを受けました。トータルディフェンスの考え方や注視すべきポイント。確率の問題からのブロックの対応と役割など。一緒に講習を受けていた方の中に元全日本の選手がわざわざ来ていた理由もうなずけました。
今役立つ事、いずれ役立つ事。カテゴリによって比率は変わってくるのですが、今勝つためだけの指導をするのは指導者ではないと思い知らされました。上のカテゴリへステップアップしていく子供たちの未来のために、先を見据えた指導のために多くの知識や技術を持っていなければならないと考えています。
私自身は小学生から一般・家庭婦人に至るまで幅広いカテゴリを見ています。そんな中、特に小中学生には今はできない事(スキル)であっても上のカテゴリの指導者にバトンタッチするまでに教えられること伝えられることは伝えていこうと再確認することとなりました。
日本スポーツ協会の指導者資格に指導員、上級指導員、コーチ・・・とありますが、「勝ち負けを最重要視していいのはコーチから上だ」との言葉が強く印象に残っています。裾野を広げる普及が指導員にとって大事な事だということを忘れないでくださいと・・・。選手、子供たちににどう接するか、どう伝えるかを理解しなければ勝ち負けを口にする段階には入るべきではないと私は感じました。
片道4時間程の移動は大変でしたが、貴重な講義を受けることができた四日間。練習や交流試合に参加できなくなってしまうにも関わらず送り出してくれたチームに、そして講師の先生方に感謝し、自身の成長を約束することで恩返ししていきたいと思います。
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